2012年7月16日 星期一

南投埔里手作り紙体験ツアー

林 明美

今回、南投県埔里鎮手作り紙体験ツアーに香港人、韓国人、台湾人の方達と一緒に参加させていただいた。以前、同じ南投県の観光地“日月譚”には行った事があるが、埔里に行くのは初めてだったので、行く前からすごく楽しみだった。

私達の乗った小型バスは高速道路に入り 台北→ 桃園→ 新竹→ 苗栗 →台中→埔里へ向かった。 バスが、北部から中部へと移動するたび、車窓からの景色も変化し、緑を目にする量も増えていった。そして台北から約3時間ちょっとでようやく目的地の“埔里“に到着。評判通り、見渡す限りの緑が美しい。山が幾重にも重なりまるで絵を見ているようだ。それに空気も新鮮でとても気持ちが良い。大都市では味わえない感覚。私達が最初に訪れたのは、ペーパードーム(紙教堂)と言う所で、紙で出来た建造物がある。1995年日本の阪神大震災発生後、ある日本人建築家の指揮の下、神戸市長田区に作られた建造物を日本と台湾の間の交流の拠点として2008年に台湾へ移築。日本の阪神と台湾921大地震がつながりを作った。建物は紙で出来ているがなんと7,000kgまで耐えられるそうだ。また園内は自然がいっぱいで、沢山の蝶が飛びかっている。埔里には約210種類もの蝶がいるそうでこれには驚かされた。

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そしてバスは「造紙龍」という紙工場へ移動。ここでは、紙すきから絵付けまでを体験させてもらった。実際、自分で紙すきをやってみると意外に難しく、なかなか均一が取れない。スタッフの方に教わりながら何とか紙すき完了。次は好きな型を選びデザイン、色付け。最後は脱水し、木の額に入れてもらいようやく完成。自分で作った世界でたった一つしかない作品、まるで子供の頃に戻ったように一心不乱に楽しむ事ができた。いろいろとご指導いただいた紙匠工房の林政立さんによると紙の原料となる木は、「梶の木」で日本の東北地方にもあるそうだ。普段当たり前のように使っている紙だが、実際手作り体験をしてみて、これからは紙を大事に使用しなければならないと感じた。

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次に向かうは「豊年生態農場」という椎茸農場。沢山の種類の椎茸が栽培されていて、例えば、「補血珍菇」:うすピンク色で噛むと蟹の味に近いらしい。「白精霊」:えのきより大きく太く、真っ白。「鹿角霊芝茸」:本当に鹿の角のような形をしている。霊芝茶を試飲させてもらったが少し苦かった。蜂蜜などを入れ自分で味調整するのもいいらしい。

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最後に台湾地理上最も中心部にあるという公園に連れて行ってもらった。約1,000段ほどの階段を登るとその中心地があるらしいのだが、時間の関係で登れず、下から眺めるだけだった。次回チャンスがあればぜひ登ってみて景色を眺めてみたい。

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あっという間に楽しい一日が過ぎ、台北へ戻る時間となってしまった。今回の体験ツアーで深く印象に残った事は、地元の人の笑顔と親切さ、そして大自然の美しさである。今回埔里でお世話になった方々の笑顔をみて、私は普段忙しさのあまり笑顔になっていない事に気づかされた。また緑の山々の美しさは目に焼きついて離れない。もし日本の友達に「台湾旅行するならどこがいい」と聞かれたら私は絶対に“埔里“と答えるだろう。また時間を作って “埔里“に遊びに行きたいと思う。

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